調理時間:60分程度
昔、祖母と一緒に住んでいた幼少期、金柑の木が庭にありました。庭で遊びながらよく摘み食いしていましたが、酸っぱさと甘さがたまらず癖になったのを覚えています。
その記憶が忘れられず、我が家の庭に植えてしまいました。手軽に庭の金柑をちぎって“パクパク”と食べれるようになったのもののさすがに後半は飽きてきちゃいます。
そこで、保存のできる金柑の甘露煮を作って楽しみを増やしてみることにしました!
金柑の甘露煮の材料
- 金柑 … 600g
- 水 … 600ml
- 砂糖 … 300g
※水はお鍋で金柑が浸かる程度
※砂糖は金柑の重さの1/2が目安
金柑を入手すべし
我が家には金柑が好きだという、ただそれだけの理由で金柑の木を植えています。折角なら実がなる気が楽しいよね?…更に単純な理由が上乗せします。
最初は30cmほどの苗木で数えるほどしか実も付きませんでしたが、4年経った今ではなかなかの充実っぷりで嬉しい限りです。
金柑は四季咲きの特徴があるようで、花がダラダラと咲き続けます。もちろんその年の気候で違いますが、夏から秋にかけて白いきれいな花を咲かせます。その後、その花が授粉して実となるわけですが、一気に果実が成熟してまとめて収穫しなくて良いので、晩秋から年明けにかけて長く楽しめるという可愛い柑橘なんですよ。
でもまあ、こんな物好きはそうそういないと思うので、物産館や通販などで購入してくださいね。
金柑の甘露煮の下処理
まず、金柑は洗ってヘタを除きます。(食べた時に口に残ってしまいます。)
次に10㎜弱幅くらいの間隔で、縦に浅く切り込みを1周入れます。今回はそれぞれに6本の切り込みを入れています。
※まな板の上に金柑をおいて、転がしながら包丁で切り込みを入れると安全です。
※竹串や針で細かい穴を開ける方法もあるようですが、切り込みを入れたほうが簡単で、シロップのしみ込み、金柑からの酸味の溶け出しもいい気がします。
※アク抜きにしばらく水に浸ける方法もあるみたいですが今回はしていません。
金柑の甘露煮のレシピ/作り方
鍋に下処理した金柑(600g)を入れ、分量の水(600ml)を加えて中火にかけます。沸いたら弱火にして、10分ほどゆでます
このようにフツフツとしてきます。
※途中アクが出てくれば丁寧に除きます。
※金柑を煮る鍋は今回はホーローを使用しました。多少金柑から酸味も出るので、金属製の鍋を使う場合は煮上がって粗熱が取れたら別の保存容器に移すとよいです。
金柑をゆでている間に砂糖300gを準備します。
※金柑の重さに対して50%の割合が目安です
※60-70%というものもありましたが50%で◎でした
10分後に砂糖を加え、コトコトと煮ていきます。
※今回はきび砂糖を使ったので色は暗めになっていますが、色は鮮やかにあっさりした風味にしたいならグラニュー糖が良いかもしれません。
フツフツとしてきたら落とし蓋(今回はクッキングシートに穴を開けて蓋)をして30-40分ほど煮込んでいきます。
こちらが炊き上がって、落とし蓋をとったところです。
皮も少しクタッとして、金柑特有のいい香りもしてきます。シロップも良い感じにとろみが。
粗熱をとって、容器に移せば完成です!
完成品
食後のデザート、お茶のお供、御節料理の一品としても使えそうです。甘さと苦みと酸味が楽しめますよ!
金柑の甘露煮を作ったときにできた“シロップ”は、熱いお湯をさして、「ホットきんかん」、紅茶に入れても相性バッチリ!体のあたたまる冬のやさしい飲み物としてたのしめます!